要件定義書とは、実際にホームページを制作する際の設計図であり、土台になる部分です。制作側とお客様との間に認識のズレが起きないように、要件定義をしっかりと行い、認識のズレを最小限にとどめるのが目的です。要件定義書がなければ、ホームページ制作のプロジェクトが始動できないといっても過言ではありません。
要件定義書の内容
調査・分析をした結果をもとに課題を整理して、お客様にお見せしながら実際にホームページに掲載する内容や技術使用などを決定します。要件定義書に記載する内容は、下記表のように大きく3つに分類されます。
要件定義書の項目
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詳細
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基本要件
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- 概要
- 目的
- 公開後の運用方法
- プロジェクト体制
- 制作ボリューム
- スケジュール など
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システム要件
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- ホームページのドメイン
- サーバー
- CMS
- プログラム開発言語
- SSLの種類 など
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機能要件
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- 機能
- デザイン
- ページの表示速度
- 各デバイスへの対応 など
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整理された要件定義書は制作進行をスムーズにします。
要件定義書にはホームページ制作の各工程で必要なタスクも記載しているため、プロジェクトの進行具合を把握したいときにも便利です。
最近はスマートフォンやタブレットなどデバイスが多様化し、ホームページ制作技術も高度化しています。お客様の事業のターゲットや目的、予算などの要件を考慮して、最適化されたボリュームの要件定義書を作成いたします。
制作コストを抑える際にも要件定義書は有効に活用されます。
万が一、必要のない機能が盛り込まれている場合、必要以上に多額の費用が発生する恐れがあります。さらに制作が進んでから方針が変わると、後戻りできない可能性があり、やり直ししなければならないケースもあります。そのため、実際に制作に入る前にお客様と制作者ですり合わせを行い、社内の関連部署への認識のすり合わせと合意形成も必要です。
制作前にきちんとした要件定義書を作成することは、制作後のトラブルを防止するためにも有効ですので、制作開始する前に要件定義の認識を共有することは、プロジェクトを成功させるため非常に大切な内容となります。